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研究報告

住友化学 技術誌 1995 - I (1995年5月30日発行)

新規除草剤 Resource* の開発

Resource*は、フルミクロラックペンチルを含有する新しいタイプの茎葉処理型除草剤であり、1994年、米国登録が認可された。本剤は低薬量でダイズ・トウモロコシ畑の重要広葉雑草を防除するが、特に最重要雑草のひとつであるイチビに卓効を示す。本剤は効力面だけでなく、毒性・環境面からも極めて安全性の高い剤として評価が高く、米国での上市のために既に原体を初出荷している。本稿では、スクリーニング研究の経緯、除草作用、製造法、物性・製剤、代謝・残留・毒性などについて報告する。
( page 4 - 18 by 橋本俊一、永野栄喜、大坪俊朗、南部健二、細川俊治、武元一樹 )

今なぜ“ゼオライト”なのか? ペンタシル型ゼオライトの酸性質制御と触媒作用

ペンタシル型ゼオライト触媒の工業化プロセスの概観、並びに検討した3反応(形状選択的脱アルキル化、気相ベックマン転位、ピリジン気相合成)の概要を、酸性質制御という観点から解説した。
( page 19 - 29 by 佐藤 洋、北村 勝、広瀬賢一、石井典生 )

光る高分子 高分子発光ダイオード開発の現状

高分子自体が発光し、直流・低電圧で、しかも高輝度を示す高分子発光ダイオードに有用な材料を開発した。これらの材料を用いて、70,000cd/m2の最高輝度、200cd/m2からの半減時間が約1,000時間である素子を作成した。
( page 30 - 40 by 大西敏博、野口公信、土居秀二 )

プリント配線板用樹脂の開発 -低誘電性樹脂-

高速情報処理および高周波を使用する通信機器用のプリント配線板は低誘電率および低誘電正接であることが要望されている。それらに適したプリント配線板用樹脂として、コンピュータ・ケミストリによる誘電率予測式を活用した分子設計によりスミ-エポキシLDXシリーズ及び新規シアネート樹脂を開発した。それらの樹脂の開発経緯および特性について紹介する。
( page 41 - 50 by 柴田充弘、上田陽一、渡部 久、遠藤康博、山崎 香、林 利明 )

SMES安定化高純度アルミ導体

高純度アルミニウムの大量の需要が見込まれる新しい用途としての超電導電力貯蔵装置の開発状況を概観し、導体構造を中心に要点をまとめた。また高純度アルミの特性と、さらにそれを向上させるために当社で行っている安定化導体の開発状況も紹介する。
( page 51 - 66 by 高橋明彦、安田 均 )

パーティクルガンによる遺伝子組換えダイズの作出

不定胚培養を利用したダイズの個体再生系の技術的な重要ポイントについて概説するとともに、本再生系を利用した遺伝子導入システムの確立についてまとめた。さらに、種子での組織特異的遺伝子発現のための、発現ベクター系の開発についても報告する。
( page 67 - 74 by 大江田憲治、長澤秋都、飯田朝子、渡辺英二郎 )

低圧射出成形技術 -ガスアシスト射出成形技術-

ガスアシスト射出成形は、低圧射出成形法の一つであり、溶融樹脂を射出後、高圧の窒素ガスを樹脂内に注入し、中空部を形成する成形技術である。従来の射出成形にくらべ、高剛性でヒケや反りのない外観の優れた製品が得られる。本稿では、低圧成形について概説し、ガス射出成形については、原理と特徴、成形法、具体的事例およびCAE技術を用いた製品・金型設計技術について紹介した。
( page 75 - 86 by 東川芳晃、東 賢一、筒渕雅明、榧木 毅、下條盛康 )

クロマトグラフィーによる光学異性体の分析 -最近の進歩と今後の展望-

生理活性物質には光学異性体を有するものが多く、その生物学的あるいは物理化学的データを取得するためには、立体選択的分析法が必要不可欠である。本稿では、クロマトグラフィーによる光学異性体の分析について、高速液体クロマトグラフィー用光学活性固定相の最近の進歩と、それらを品質評価、代謝研究に応用した事例、さらに、近年新しく開発された手法であるミセル動電クロマトグラフィー、超臨界流体クロマトグラフィーの適用例について述べる。
( page 87 - 100 by 古田リツ子、岡本昌彦、高橋謙一、土井 侃 )

暴走反応の放散口を設計するためのDIERS手法とその適用事例

暴走反応の圧力放散口を設計する際には、気液二相流の発生を念頭に置く必要がある。一般に二相流が発生すると、気体のみの放散を考えた場合より大きな放散面積を必要とする。本稿では、まず米国化学工学会の下部組織である DIERS ユーザーズグループの概要を紹介し、次にDIERSが開発した手法のうち、ベンチスケール熱量計と均質二相流を想定した簡略式について、その概要と具体的な適用事例を示す。
( page 101 - 117 by 菊池武史 )

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