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研究報告

住友化学 技術誌 2007 - I (2007年5月31日発行)

液晶TV用光拡散板の開発

液晶TVに代表される大画面の液晶バックライトシステムの多くは、直下型と呼ばれる方式が採用されている。この直下型バックライトユニットには、冷陰極管ランプのイメージを隠蔽するため、また、薄い光学フィルムを支える支持板として、光拡散板が用いられている。本報告では、この光拡散板に要求される諸特性と、その特性を得るための開発状況について述べ、併せて、最近の新しい動きについても概説する。
( page 4~12 by 金光 昭佳,坂本 隆,井山 浩暢 )

最先端の水稲用基肥一発肥料"楽一®"の開発 -コシヒカリ等の良食味品種専用肥料-

コシヒカリなど倒伏しやすいが食味の良い「長稈・良食味品種」専用の基肥一発肥料"楽一®"を開発した。"楽一®"は肥料成分と共に倒伏軽減剤ウニコナゾールPの溶出をコントロールする世界初の基肥一発肥料で、基肥時に一回施肥するだけで肥効を生育後半まで持続させると共に、倒伏を軽減することで最適穂肥時期に肥効を高めることを可能とした。本報告では"楽一®"の特長と水稲の生育、収量、玄米品質に及ぼす影響について概説する。
( page 13~23 by 柴田 秀之,竹林 禎浩 )

高純度アルミナの新規開発

当社の高純度アルミナは、アルミニウムアルコキシドの加水分解法による量産技術を1981年に確立し、現在の生産能力は1500t/Yに達する。高純度アルミナの需要は、表示材料、エネルギー、自動車、半導体やコンピューター等の分野において広がりを見せている。本稿では、高純度アルミナの最近の用途展開例を紹介し、当社が新規に開発したアルミナ製品について述べる。
( page 24~32 by 藤原 進治,田村 泰章,真木 一,東 紀史,竹内 美明 )

易加工性EPDMの開発 -防振ゴム分野を目指して-

加硫ゴム製品の生産は、インターナルミキサーやオープンロールなどの混練、押出成形、熱空気加硫などいくつかの工程を要し、これらが高い生産コストの理由の一つとなっている。近年、我々は生産コストを削減できる易加工性エチレン-プロピレンゴム(GP-EPDM)の開発に注力しており、連続加硫用スポンジ材料に設計したGP-EPDM"エスプレン®7456"を上市した。今回は、過酸化物架橋に適した防振ゴム用GP-EPDMを紹介する。本防振ゴム用 GP-EPDMは、EPDMの比率が高い低充填配合でも優れたロール混練加工性を示し、次世代の自動車用マフラーハンガーに対応した優れた防振特性を示す。
( page 33~39 by 中野 貞之,佐々 龍生 )

膜技術プロセスの開発と応用展開

膜分離は分離機能を持つ膜を用い、分子量や化学的性質の違いから混合成分を分離する技術であり、相変化を利用する蒸留と比較して省エネルギープロセスであるのが特長である。一方で膜は乳化技術やメンブレンリアクターとしての利用も可能であり、その応用は分離用途だけにとどまらない。筆者らは、膜技術プロセス開発に取り組んでおり、本稿では樹脂溶液の分離、排水処理、色素の高度精製(脱塩)プロセスへの応用展開と新規技術について紹介する。
( page 40~48 by 車谷 昌彦,北浦 武明 )

胚性幹細胞(ES細胞)を利用した安全性評価研究

ES細胞は自己複製能と多分化能を有する多能性幹細胞である。最近、ES細胞を化合物の安全性評価へ応用する試みが開始され、心筋細胞への分化能を利用したin vitro発生毒性試験(EST)がドイツで確立された。当社でもEST技術を導入し、欧州で行われた検証試験と同等の成績を得て、開発初期のスクリーニング系などへの利用を検討している。さらに、国家プロジェクトに参画して、より簡便で高精度な試験系の開発にも取り組んでいる。
( page 49~55 by 堀江 宣行,樋口 敏浩,川村 聡,斎藤 幸一,鈴木 紀之 )

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