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研究報告

住友化学 技術誌 2011 - Ⅱ(2011年11月30日発行)

チタン酸アルミニウム製ディーゼル・パーティキュレート・フィルタの開発-製品設計・特性評価-

ディーゼル・パーティキュレート・フィルタ(以下、フィルタと呼ぶ)は、ディーゼル車から排出される粒子状物質の低減に大きく寄与し、近年はディーゼル車の排ガス処理装置として標準搭載されつつある。フィルタ材料としては、優れた耐熱特性を示す炭化珪素(SiC)が用いられてきたが、低コスト化や更なる特性向上が要望されている。我々はチタン酸アルミニウム(AT)に着目し、AT材をベースとした革新的なフィルタを開発した。本稿では、その設計思想および評価結果を中心に紹介する。
( page 4~13 by 根本 明欣、岩﨑 健太郎、山西 修、土本 和也、魚江 康輔、當間 哲朗、吉野 朝 )

新規水稲用除草剤プロピリスルフロン(ゼータワン®)の研究開発

プロピリスルフロンは、当社が開発した縮合複素環を有する新規なスルホニル尿素系除草剤であり、水稲栽培において問題となるノビエ類、カヤツリグサ科雑草、広葉雑草といった広範囲の雑草に対する防除効果を有する。さらに、既存のスルホニル尿素系除草剤に対して抵抗性を発達させたバイオタイプに対しても除草活性を示す。プロピリスルフロンの人畜および環境に対する安全性は極めて高い。日本においてはゼータワン®のブランド名で粒剤、フロアブル剤、ジャンボ剤が開発されており、水稲用除草剤として大きく期待されている。
( page 14~25 by 池田 源、伊藤 滋之、岡田 由紀夫、味方 和樹、延藤 真理子、河本 一郎 )

プラスチックCAE技術の活用-衝撃解析を中心に-

樹脂分野での衝撃解析に関し、その活用動向と解析技術を概観した後、衝撃解析を活用する上で著者らがキーポイントと考えている材料物性の特徴について説明した。まず、降伏応力を幅広い温度・歪み速度条件で予測する手法を示した。次に弾塑性モデルに言及し、降伏応力の(一軸、二軸、せん断などの)応力状態依存性や、クレイズ生成による体積増加などを考慮することが好ましいことを示した。最後に破壊挙動の温度・歪み速度依存性を示した。
( page 26~36 by 筒渕 雅明、廣田 知生、丹羽 康仁、島崎 泰 )

大規模集積回路と半導体材料技術の現状と将来

大規模半導体集積回路はSi結晶を材料とする酸化膜ゲート型電界効果トランジスタの比例縮小(スケーリング)則を指導原理とする微細化技術により、単位面積あたりの素子数の増大と、素子一段あたりの動作速度の増大とを同時に実現し、過去30年以上に亘り、驚異的な機能向上を果たしてきた。しかし、微細化の物理的な限界が近づくと共に従来のスケーリング則による性能向上は困難になり、従来とは異なる新構造・新プロセス、及び新材料の開発が重要な課題となってきた。本稿では、次世代の大規模半導体集積回路材料として期待されるⅢ-Ⅴ族化合物半導体を中心とする新材料の利用技術の現状と将来展望について概観する。
( page 37~53 by 秦 雅彦、高木 信一、竹中 充、安田 哲二 )

【技術紹介】ペット遺伝子診断について

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