金属代替可能なプラスチックで、生産効率アップと軽量化
LCP・PES
住友化学では、高耐熱性、高流動性、寸法精度を特長とするLCP(液晶ポリマー)、PES(ポリエーテルスルホン)のエンジニアリングプラスチックを開発。さらに、エンジニアリングプラスチックのポリマーを基にしたコンパウンドグレードも開発しています。その中で、クルマ用途に展開できるグレードを紹介いたします。
この製品の特長
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高耐熱性
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高流動性
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寸法精度
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寸法安定性
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制振性
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耐クリープ性
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耐薬品性
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透明性
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高強度
使用実例
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Before
CVTトランスミッション内では大量の潤滑油が必要ですが、駆動するギヤに対しては回転抵抗となり燃費悪化の原因となっていました。
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After
「スミカスーパーLCP」製のオイル循環パイプを採用したおかげで、効率よく各ギヤに潤滑油を供給できるようになりました。ギヤの回転抵抗となっていた潤滑油を大幅に減量できたため、軽量化とともに回転抵抗も低減することで、燃費向上ができました。
製品を利用するメリット
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1高温環境で使用できる
エンジンルームのような高温環境下でも、寸法変化が非常に小さいため、部品としての信頼性を維持することができます。
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2金属代替による軽量化
金属並みの線膨張係数をもつ樹脂材料のため、高温下での使用かつ寸法精度の厳しい部品でも代替可能であり、軽量化に貢献します。
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3部品の超薄肉化
超薄肉部品を射出成型で生産できます。例えば、シート状の絶縁材を使用していた箇所も、0.2mm厚のセル構造が連なった長さ十数cmにおよぶ絶縁部品で設計・生産することが可能となります。
こんなところに使えるかも
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EVインホイールモーター、および軸受け部品
高耐熱性、寸法安定性、高強度をもつコンパウンドグレードにより、自動車部品で高い堅牢性が求められる箇所でも利用可能になりました。(現在、試作品にて実車で評価中)
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EVモーターステータ
驚異的に薄肉化した成形品を作ることができ、組立作業を従来の1/10以下にできる部品を開発中です。これにより、電気自動車用モーターの量産性が飛躍的に向上することが期待されます。
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トランスミッション
「スミカスーパーLCP」製のオイル循環パイプを採用したおかげで、少量の潤滑油でも、効率よく各ギヤに潤滑油を供給できるようになり、ギヤの回転抵抗となっていた潤滑油を大幅に減量。軽量化とともに燃費向上を図ることができました。
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