波長を選んで精度を高める

センサー用波長選択性ポリカーボネート樹脂

住化ポリカーボネートは、センサーの性能向上に貢献する “波長選択性” のポリカーボネート樹脂「SDポリカ PHシリーズ」を開発しました。「SDポリカ PHシリーズ」は、ポリカーボネートが持つ優れた特長を保ちつつ、必要となる波長の光線を “選択” して透過することができる素材です。不必要な波長の光をカットすることで、センサーの精度を高めることができます。これまで可視・赤外センサー用途向けに780nmよりも短波長域の光をカットするグレードを提供してきましたが、新たに長波長域の光をカットできるグレードも実現しました。また、耐候性、難燃性、成形加工性等をお客様のニーズに沿ってカスタマイズすることも可能です。

この製品の特長

  • 波長選択性

  • 赤外線透過

  • 可視光をカット

  • 長波長光に対応

  • 高強度

  • 低比重

  • 加工しやすい

使用実例

  • Before

    これまでのセンサー感度では、先にある障害物がどんなものであるかを正確に把握できない可能性がある。

  • After

    波長選択性によりセンサー感度が向上すれば、先にある障害物を正確に把握することができるため、適切な反応や対応ができる。

製品を利用するメリット

  • 1センサー精度向上

    センサーに不必要な波長の光をカットし、必要な光を透過することにより、センサーの精度を高めることができます。さらに、長波長側の光をカットしたグレードを開発しましたので、特にLiDARのような高精度なセンサーの開発に貢献できます。

  • 2お客様のニーズに応じたカスタマイズが可能

    用途や製品形状により、波長選択性、耐候性、難燃性、成形加工性(MVR=10~22)等をカスタマイズすることが可能です。

  • 3信頼性向上

    本製品は耐熱性、耐湿性にも優れているので、センサーの長期信頼性に貢献します。

こんなところに使えるかも

  • 自動車関連センサー

    LiDAR(Light Detection and Ranging)、オートライト、オートエアコン、ドライバーモニタリング等のセンサーカバーに好適にお使いいただけます。

  • 防犯装置のセンサー

    赤外線を用いる防犯装置のカバーに好適にお使いいただけます。

  • VRヘッドセット

    人の目に有害なLED光源中のブルーライトをカット

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