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バングラデシュで「オリセット®プラス」の販売を開始しました

2014年09月09日

住友化学株式会社

住友化学は、9月9日、バングラデシュ・ボグラ市にて、パートナーであるNGO TMSS※とマラリア予防用の蚊帳「オリセット®プラス」上市セレモニーを開催しました。
マラリアは、マラリア原虫に感染した蚊に刺されることにより人に感染し、現在、世界では、毎年約2億人がマラリアを発症し、約63万人が亡くなっていると言われています。
マラリア防圧に貢献するため、住友化学は防虫剤を練りこんだポリエチレンの糸で織られた蚊帳「オリセット®ネット」を開発しました。2001年にはWHO(世界保健機関)から世界で初めて長期残効型蚊帳として承認され、これまでは主に、国際機関が当社から購入し、世界80カ国以上において無償供与されてきました。「オリセット®ネット」の普及が進んでいる地域では、マラリアの罹患率が低下するなど、その効果が実証されています。
一方で、近年一部の地域では、マラリア対策に広く使われている既存の防虫剤に抵抗性を有する蚊の発生が、確認されています。
この問題に対応するため、住友化学は「オリセット®ネット」の技術を発展させ、既存の防虫剤の殺虫効果を高める薬剤を加えることにより、抵抗性を有するマラリア媒介蚊にも有効性を示す「オリセット®プラス」を開発しました。
住友化学はこのたび、バングラデシュで既存の防虫剤に対する蚊の抵抗性が進んでいること、また貧困層の人々が製品の特長を理解した上で購入し、使用することによってさらに現地の人々に自ら普及してもらうという目的から、バングラデシュで最大級のNGO TMSSと協働し、「オリセット®プラス」を普及していくことになりました。
今後TMSSの全国750拠点で活動するヘルス・ワーカー(村の健康アドバイザー)およびTMSSが運営する60の病院で販売を進め、バングラデシュのマラリア撲滅ならびに貧困の解消に貢献していきます。

  • NGO法人TMSS:Thengamara Mohila Sabuj Sangha 1964年設立。貧困の解消と貧困女性の支援をミッションに揚げる。
  • マラリア予防用の蚊帳「オリセット<sup>®</sup>プラス」上市セレモニーを開催

  • 「オリセット<sup>®</sup>プラス」を普及