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十倉 雅和 社長・COO 年頭あいさつ要旨

2015年01月05日

本年は、2013年度から取り組んでいる中期経営計画の最終年度を迎える。現中期経営計画では、"Change and Innovation"をスローガンに、5つの重要経営課題である「事業構造改善の断行」「次世代事業の開発」「強固な財務基盤の構築」「グローバル経営の深化」「コンプライアンスの徹底、安全・安定操業の維持」に取り組んでいる。その最大の眼目は、事業構造改善と財務体質改善を必ずやり遂げ、次期の中期経営計画に現在の課題を繰り越さないというものだ。ぜひとも全社総力を挙げて所期の目標を達成したい。

「事業構造改善の断行」については、スペシャリティケミカル領域で事業拡大に向けた取り組みを力強く前進させるとともに、バルクケミカル領域では構造改善による事業基盤の強化を不退転の決意で推し進めている。バルクケミカル領域の再構築において、当社の事業発展に長年にわたって多大な寄与をしてきたプラントを停止することは、会社としても苦渋の決断だが、当社を取り巻く事業環境には、そうした決断をせざるを得ないほど大きな変化が起こっている。こうした中、現在の計画を着実に進めていくとともに、これまでの考え方やビジネスモデルの枠にとらわれず、構造改善や競争力強化に向けた、さらなる施策も実施し、事業基盤の強化につなげていく。「次世代事業の開発」については、「環境・エネルギー」「ICT」「ライフサイエンス」の3分野を重点領域として取り組みを進めており、次代を担う新しい事業の芽も出てきている。重点投資すべきテーマに絞り込みながらも、将来の収益の柱となるような、新たな事業の創出を目指していく。

事業環境はいつの時代も変化するが、近年の情報技術革命による変化の伝播スピード、影響の及ぶ範囲のグローバル化は、目を見張るものがある。事業のグローバル展開を推進する当社にとって、そこから逃げることはできない。大切なことは、変化に向き合い適応していくことだ。皆さんも変化を嗅ぎ取り、自ら行動を起こしてほしい。
当社には、自由闊達な雰囲気とプラグマティックな行動様式という、誇るべき文化がある。こうした強みを真に生かし、"Change and Innovation"をさらに推し進めることで、中期経営計画完遂への道筋をつけ、さらには次の100年も力強く成長していけるような、ダイナミズムにあふれる住友化学をともに創っていきたい。

以上

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