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デング熱等の感染症予防に有効な長期残効型の蚊発生源処理剤「スミラブ®2MR」を開発

2015年01月28日

住友化学は、このたび、デング熱などの感染症予防に有効な長期残効型の蚊発生源処理剤「スミラブ®2MR」を開発し、世界保健機関(WHO)の推薦を得るべく申請いたしました。

住友化学が開発した「スミラブ®2MR」は、蚊幼虫駆除剤である「スミラブ®」を有効成分として含有し、コントロールリリース技術※1を応用することで、6ヵ月以上の長期間にわたって蚊幼虫駆除を可能とする新しい製品設計となっており、効力持続期間が短い従来の製品と比較すると、薬剤処理にかかる管理コストを大きく下げることができます。
また、「スミラブ®」は、同じ蚊発生源対策分野で使用されている製品の多くとは作用機作が異なるため、薬剤抵抗性を獲得した蚊を防除することができるだけでなく、他の幼虫駆除剤に対する抵抗性発達を防ぐことにも寄与します。

現在、WHOは、デング熱などの感染症流行地域における感染症媒介蚊の防除戦略において、蚊が繁殖する貯水タンクなどの発生源に薬剤を処理することを非常に有効な手段として推奨しています。「スミラブ®」は、WHOから飲料水に使用することを認められており、さまざまな貯水タンクに処理できることから、当社は、「スミラブ®2MR」が感染症媒介蚊の防除に大きな役割を果たすことができると考えています。

住友化学は、これまでもマラリア対策用の長期残効型蚊帳「オリセット®ネット」、「オリセット®プラス」や、開発中の室内残効性スプレー剤「スミシールド®」、デング熱対策用の業務用空間散布殺虫剤「スミプロTM」など、さまざまな防除ツールを開発・事業展開しており、これらに「スミラブ®2MR」を加えることで、より一層効果的な感染症予防に取り組んでまいります。

  1. 薬剤の溶出を制御し、ある期間にわたって、効果を持続させることができる技術。当社のマラリア対策用の長期残効型蚊帳「オリセット®ネット」は、ポリエチレンにピレスロイドという防虫剤を練りこみ、薬剤を徐々に表面に染み出させることで、防虫効果が5年以上持続する。

以上

お問い合わせ

住友化学株式会社
コーポレートコミュニケーション室
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