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ネパールにおける地震被害に対する支援について

2015年10月29日

住友化学株式会社

4月25日にネパール中部で発生しました地震により被災された皆様に、謹んでお見舞いを申し上げます。

住友化学は、ネパールのカトマンズ北西で4月25日に発生した大規模地震の被災地支援のため、マラリア予防用蚊帳「オリセット®ネット」(※1)を寄付いたしました。
現地までの輸送は、在ネパール日本国大使館のご協力を得て、ANAグループである株式会社OCSのインド子会社「OVERSEAS COURIER SERVICE (INDIA) PVT.LTD.」と、現地での配布は、NPOの「ワールドワイドファミリー」と協働いたしました。

マラリア(※2)は、ネパールにおいて75郡のうち65郡で風土病となっており、年間4~6千人が発症しています。多くはモンスーン時期に発症するため、水の溜まった場所で蚊の発生が増加し、蚊が媒介するマラリアの広がりが懸念されています。このような状況を踏まえ、当社は、ネパール隣国にある子会社の住友化学インド社と連携し、「オリセット®ネット」の寄付を行うことにいたしました。

被災地の一日も早い復興を心からお祈り申し上げます。

  1. 防虫剤を練りこんだポリエチレン製の糸で織られたマラリア予防用の蚊帳。耐久性に優れ、防虫剤が蚊帳の表面から徐々に染み出し、繰り返し洗濯しても効果が5年以上持続する点が特長で、経済的かつ効果的にマラリアを媒介する蚊から身を守ることができる。2001年にはWHO(世界保健機関)から世界で初めて長期残効蚊帳としての効果が認められ、使用が推奨されている。
  2. 「ハマダラカ」という蚊が媒介する、主に熱帯で発生する感染症。マラリア患者を吸血することによりマラリア原虫を体内に取り込んだ蚊が健康な人を吸血する際に、原虫を健康な人に送り込むことで感染を引き起こしている。2013年には、世界で年間約2億人がマラリアに発症し、約58万人が命を落としている。

以下のホームページもご覧ください。

NPOワールドワイドファミリーでは、主にネパールの活動を支援しており、その活動を"HOME FOR BUDDHAS"と呼んでいる。ネパールの責任者でもあるDr.Meenaを中心に、ストリートチルドレンや盲学校の教育支援や生活支援、困窮した女性たちのために職業訓練や識字教育による自立支援、ハンセン病老人の生活支援を行ってきた。「自立と教育と」を中心に現地の独立体制を強化して、現在はストリートチルドレンの支援を中心に活動を行っている。

  • 「オリセット<sup>®</sup>ネット」の寄付

  • ポリエチレン製の糸で織られたマラリア予防用の蚊帳