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住友化学によるボナックへの資本参加について

2016年07月04日

住友化学株式会社
株式会社ボナック

住友化学株式会社(以下、住友化学)と株式会社ボナック(以下、ボナック)は、ボナックの株式を第三者割当増資により住友化学が引き受けることに合意し、住友化学はこのたび出資を完了いたしました。

ボナックは、次世代の医薬品として近年注目されている核酸医薬品を開発しており、日本および欧米の主要国で特許を取得しています。住友化学は、高度な有機合成技術と品質保証体制をベースに、30年以上にわたり医薬原薬・中間体を受託開発・製造してきました。
2013年、住友化学は、ボナックから核酸医薬原薬の製造・販売に関する知的財産権の独占的実施権の許諾を受け、核酸医薬原薬の受託製造事業に参入しています。

核酸医薬品は、DNA(デオキシリボ核酸)やRNA(リボ核酸)の働きを利用して、病気を引き起こす遺伝子やタンパク質に作用するタイプの医薬品です。副作用を低減した新たな治療薬となる可能性があることから、低分子医薬品(※1)、抗体医薬品(※2)に続く、次世代の医薬品として近年注目され、実用化に向けて開発が進められています。今後、本格的な普及に向けては、体内での安定性やDDS(※3)などの課題を解決する必要がありますが、ボナックは、これらの課題解決に有力な独自の核酸医薬のプラットフォームを確立し、国内外の製薬メーカーと核酸医薬品開発についてライセンス交渉を進めているところです。

住友化学とボナックは、これからも核酸医薬の実用化を着実に推進してまいります。

  1. 低分子医薬品:化学合成により作られる一般的な医薬品
  2. 抗体医薬品:生体がもつ免疫システムの主役である抗体を主成分とした医薬品で、標的に対する特異性が高く副作用が少ない点が特徴。大量生産が困難で経口投与ができないという課題がある
  3. DDS:Drug Delivery System(ドラッグデリバリーシステム)の略で、必要な薬物を必要な時間、体内の適切な場所に届けることを可能にする技術

以上

(ご参考)両社の概要

住友化学株式会社

設立 1925年6月
所在地 東京都中央区
資本金 89,699百万円(2016年3月31日現在)
従業員 31,094名(2016年3月31日現在連結ベース)
代表取締役社長 十倉 雅和
事業内容 石油化学、エネルギー・機能材料、情報電子化学、健康・農業関連事業、医薬品、その他

株式会社ボナック

設立 2010年2月
所在地 福岡県久留米市
資本金 1,424百万円(2016年1月31日現在)
従業員 26名(2015年12月31日現在)
代表取締役社長 林 宏剛
事業内容 核酸医薬プラットフォームライセンス、核酸合成等

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