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住友化学とパデュー大学、共同研究プロジェクトを拡充

2016年11月28日

米国パデュー大学と住友化学は、これまで取り組んできた共同研究の範囲を拡大し、先進農業に関する新たなプロジェクトを開始いたしました。

住友化学とパデュー大学は、これまでも複数の分野で共同研究に取り組んできました。化学科のアレクサンダー・ウェイ教授、化学工学科のチョンリー・ユアン准教授と取り組むプロジェクトでは、さまざまな化学物質を迅速かつ簡便に分析できる低コスト診断プラットフォームの実現に向けて、次世代の分析技術の開発を目指しています。化学科のジョナサン・ウィルカー教授とは、水中でも優れた接着力を示すムラサキイガイやカキなどにヒントを得た、生物模倣接着剤の開発に取り組んでおり、エレクトロニクスから建設まで、幅広い産業への応用が期待されています。

今回開始した先進農業プロジェクトでは、農業・生物工学科のジャン・ジン准教授と住友化学が共同で、植物の根や葉などの形状を画像診断し、必要な農薬や肥料などを解析する技術の開発に取り組みます。さらに、この技術を応用して植物の成長やストレスの仕組みの解明を進め、農業の生産性向上に貢献する新たな技術や製品の開発にもつなげていきます。

パデュー大学の最高パートナーシップ責任者、ダン・ハールマンは次のように述べています。「これらのプロジェクトはパデュー大学と住友化学の戦略的なパートナーシップの基礎になるものです。両者の強みを融合することで、エネルギー、エレクトロニクス、医療、食糧など、われわれの日常生活の向上につながる成果が期待できます」。住友化学の専務執行役員(技術・研究開発担当)である小川育三は、次のように述べています。「住友化学はオープンイノベーションを積極的に推進し、将来の社会ニーズに応えるソリューション開発に取り組んでいます。パデュー大学との共同研究プロジェクトにより、さまざまな産業を支える技術の創出を期待しています」。

以上

住友化学について

住友化学は、石油化学、エネルギー・機能材料、情報電子化学、健康・農業関連事業、医薬品の5事業分野にわたり、幅広い産業や人々の暮らしを支える製品をグローバルに供給する日本の総合化学メーカーです。2015年度の売上高は2兆1018億円、従業員数は約3万1000人です。住友化学の詳しい情報は、http://www.sumitomo-chem.co.jpをご覧ください。

パデュー大学について

パデュー大学は、トップレベルの公的研究機関として、最高の高等教育を提供し、教授と学生の交流や、科学技術の独創的な活用に取り組んでいます。また、科学上の発見や技術的な解決法を重視し、イノベータ―である教授や学生に円滑な道筋を提供しています。研究分野で世界をリードするパデュー大学は、学生と世界を動かすプロジェクトを結びつけています。

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