住友化学とトリンセオ、ポリカーボネート合弁会社の株式譲渡契約を締結
2017年01月26日
住友化学と、トリンセオS.A.の100%子会社であるトリンセオホールディングB.V.(以下、トリンセオ)は、このたび、両社の合弁会社「住化スタイロンポリカーボネート株式会社」(以下、SSPC)について、トリンセオが所有する全株式を住友化学に売却する契約を締結いたしました。株式の譲渡完了は2017年1月31日の予定です。
SSPCは、愛媛県新居浜市にある製造プラントにおいて、ポリカーボネート樹脂を生産し、日本およびアジアを中心に事業を展開しており、株式譲渡後は住友化学の100%子会社としてポリカーボネート事業を強化していきます。また、両社は、SSPCがトリンセオのパフォーマンスプラスチック事業向けにポリカーボネート樹脂を継続して供給することで合意しており、今後ともSSPCおよびトリンセオ間の戦略的関係を維持することになります。なお、SSPCは会社名を「住化ポリカーボネート株式会社」と変更する予定です。
トリンセオの上級副社長のティム・ステッドマンは、次のように述べています。「住友化学が、日本に立地しているSSPCのポリカーボネート製造プラントの所有者となることは自然なことです。同社は、日本・アジア地域の化学業界のリーダーであることから、より有利な立場でポリカーボネートプラントを運営し、付加価値を生み出していくことができます。一方、アジア・太平洋地域は、トリンセオにとって引き続き重要な成長マーケットであり、当社は、今後もこの地域でのパフォーマンスプラスチック事業の成長に積極的に取り組んでいきます。」
住友化学の代表取締役専務執行役員の大野友久は、次のように述べています。「当社は、トリンセオとの長年にわたる関係を高く評価しており、トリンセオによる決定に敬意を払いたいと思います。当社の石油化学部門は幅広い製品を有しており、長年培ってきた技術力を活用してポリカーボネート事業のさらなる発展を図ります。」
SSPCは1996年に、住友化学とダウケミカル社が折半出資し、住友ダウ株式会社としてスタートしました。その後、2010年にスタイロン(現トリンセオ)がダウケミカル社の持分を継承し、住化スタイロンポリカーボネートと社名変更されたものです。
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住友化学は、石油化学、エネルギー・機能材料、情報電子化学、健康・農業関連事業、医薬品の5事業分野にわたり、幅広い産業や人々の暮らしを支える製品をグローバルに供給する日本の総合化学メーカーです。2015年度の売上高は2兆1018億円、従業員数は約3万1000人です。
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トリンセオについて
トリンセオ(NYSE上場コードTSE)は、グローバル・マテリアル・ソリューション・サプライヤーとして、プラスチック、ラテックス、合成ゴムを全世界で製造しています。創造力に富み、サステナブルなソリューションを提供することに注力しており、同社の顧客が、日々の生活に係わるさまざまな最終製品―生活に必要不可欠なもの―を作り出すことに貢献しています。その範囲は、自動車、家電、医療器具、照明、電気製品、カーペット、建材、タイヤなど広範にわたります。2015年度の売上高は約40億ドル、世界に15拠点を持ち、従業員数は2200人以上です。
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