中南米での飼料添加物メチオニンの拡販に向け顧客への技術支援を強化
2017年10月17日
住友化学は、住友化学ブラジル社が運営する「ラテン・アメリカ・リサーチ・センター」に飼料の分析機能を新たに設け、メチオニンの顧客である配合飼料メーカー向けに技術支援サービスを提供することといたしました。2018年度第1四半期から、飼料の主原料である トウモロコシやダイズかすなどの成分分析サービスを開始する予定です。
住友化学は世界70カ国以上でメチオニンを販売しており、アジアではすでにマレーシア の子会社で飼料分析サービスを提供しています。近年、特に中南米諸国におけるメチオニン需要が伸びていることから、今回、ブラジルにも顧客への技術支援体制を構築し、同地域での拡販につなげる考えです。
メチオニンは、動物の体内で合成することができない必須アミノ酸の一種で、トウモロコシ等を主原料とする鶏の飼料はメチオニンが不足していることが多いため、鶏卵や鶏肉の生産性向上を目的に、飼料添加物として広く使用されています。配合飼料メーカーは、飼料中の栄養成分に応じて適量のメチオニンを添加するため、原料の成分分析を必要としています。
世界的な人口増加に伴う食糧需要の拡大などにより、メチオニン市場は今後も大きな成長が期待されています。住友化学は現在、愛媛工場で年産10万トンのメチオニン製造設備の増強を進めており、2018年度第3四半期から操業開始予定です。今後、飼料分析サービスの他地域への展開などでグローバルな技術支援体制をさらに強化してまいります。
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マレーシアの研究拠点での飼料分析
ラテン・アメリカ・リサーチ・センターの概要
名称 | Latin America Research Center |
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所在地 | ブラジル・サンパウロ州 |
機能 | 農薬、生活環境製品、飼料添加物の研究開発 |
住友化学ブラジル社の概要
社名 | Sumitomo Chemical do Brasil Representacoes Limitada |
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所在地 | ブラジル・サンパウロ州 |
設立 | 1975年6月 |
資本金 | 1205.9 千ブラジルレアル(住友化学 100%) |
事業概要 | 中南米における農薬、家庭・防疫用殺虫剤および飼料添加物等の開発・普及・販売 |
以上
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