新規園芸作物用殺菌剤「カナメ®フロアブル」、日本で販売開始
2020年03月16日
住友化学は、有効成分インピルフルキサム(一般名。有効成分商標:インディフリン)を含有する新規殺菌剤「カナメ®フロアブル」※の販売を、3月16日より日本で開始いたします。
インピルフルキサムは、住友化学が、B2020(20年までに主要市場向けの登録申請を完了するパイプライン)の一剤として独自に発明した新たな有効成分で、病原菌のエネルギー生産の過程を阻害する作用を持つコハク酸脱水素酵素阻害剤(SDHI)と呼ばれる殺菌剤に属します。優れた殺菌作用や浸達性・浸透移行性を有していることから、これまでの社内外での評価を通じて幅広い病害に高い効果を示しており、ダイズやムギ類など世界各国の主要作物の重要病害に対する新たな防除手段として期待されています。日本以外では、これまでに、アルゼンチン、米国、カナダ、ブラジル、およびEUにおいて登録申請を実施しており、2020年以降順次、インピルフルキサムを含有する製品をグローバルに販売することを目指しています。
今回、主に果樹や野菜を対象とする「カナメ®フロアブル」の日本での販売は、インピルフルキサムを含有する製品として世界で初めてとなります。りんごや梨の黒星病、ねぎのさび病や白絹病をはじめとする病害の防除剤として、住友化学および関係会社である協友アグリが販売します。
近年の農業分野は、世界的には人口増加に伴う食料増産や農薬に対する抵抗性、日本においては農業従事者の高齢化、作付面積の減少をはじめとするさまざまな課題に直面しています。住友化学は、既存剤に加えて、インピルフルキサムを含めた新たなパイプラインの開発によって製品ラインアップを拡充し、農業生産者のニーズに応じたソリューションの提供を一層推進してまいります。
※「カナメ®」は住友化学の登録商標です
以上
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カナメ®フロアブル
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