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プラスチック資源循環に係る廃棄物由来の取り組みの事業化を推進

2021年02月26日

住友化学は、2021年4月1日付で「プラスチック資源循環事業化推進室」を新設し、プラスチック資源循環に関わる取り組みの事業化を加速いたします。

プラスチックは、私たちの日常生活を支える有用な素材として、自動車や航空機、電子機器、各種包装材などさまざまな用途に利用されています。また、新型コロナウイルス感染拡大に際しては、保護具や飛沫防止板などに使用され、人々の健康や安全の確保に寄与しています。一方、使用後の不十分な再利用や不適切な処分による海洋プラスチックごみなどの環境問題が世界的な課題となっており、プラスチックを活用しつつ、使用済みプラスチックを資源として利活用し循環させる社会の実現が求められています。

住友化学は、経営として取り組む重要課題(マテリアリティ)の一つに、プラスチック資源循環への貢献を掲げています。長年にわたり石油化学事業を通じて蓄積した技術や知見を生かし、容器等の薄肉化や詰め替え用に適したフィルム向け材料などプラスチックのリデュース、リユースにつながる製品の開発・供給に取り組むとともに、近年は、マテリアルリサイクルとケミカルリサイクルの技術開発を推進しています。マテリアルリサイクルについては、使用後のプラスチックを回収、再資源化し製品の一部に使用するもので、石油化学部門において自動車部材向けのリサイクルコンパウンド事業の拡大に注力しています。一方、ケミカルリサイクルに関しては、他企業やアカデミアと共同で、ごみを原料としたポリオレフィン製造やメタノール合成、廃プラスチックの化学的分解による原料化について、2020年代での事業化を目指し研究を進めています。今後、これらのケミカルリサイクル技術を広く社会実装していくためには、技術開発の加速だけでなく、原料となるプラスチック資源の確保、リサイクルにより得られたプラスチック製品の市場開拓など多くの課題の解決に取り組むことが不可欠です。そのため、今般、当社は、プラスチック資源循環事業化推進室を新設し、同室を中心にこれらの課題解決に向けて顧客や同業他社、自治体などとの連携体制の構築も含めたケミカルリサイクル技術の事業化、および資源循環サイクルの社会実装を推進していくこととしました。

住友化学は、「事業活動を通じて人類社会の発展に貢献する」を経営理念に掲げています。これからもグループを挙げて、経済価値と社会価値を一体的に創出し、持続的な成長とともに、サステナブルな社会の実現への貢献を目指してまいります。

ご参考

住友化学が開発を進めるケミカルリサイクル技術の一例

以上

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