岩田 圭一 社長 年頭あいさつ要旨
2022年01月04日
2021年度を最終とする3カ年の中期経営計画では、コロナ禍という嵐を乗り越え、各部門の取り組みにおいて、成長のために必要な一手を着実に打つことができた。その結果、業績は過去最高水準が期待できる見通しだが、あくまで途中段階であり、今までに行ってきた投資や業績改善への努力に対する「真の成果の実現はこれからである」ことを強調したい。
本年4月から新たな中期経営計画をスタートさせる。事業環境は、気候変動をはじめとするサステナブルな社会に向かう流れ、デジタル化の加速、地政学リスクの高まりといった大きな地殻変動の加速が見込まれる。新中期経営計画においては、これらを脅威ではなく、自らの変革と社会への貢献のチャンスと捉えて、事業ポートフォリオの高度化、すなわちトランスフォーメーションを進めていくことが全体の方向性である。そのため、グループを挙げて、カーボンニュートラルの実現、イノベーションエコシステムの強化、デジタル革新などの重要施策を実行していく。皆さんには、この1年、次の3点に注力してほしい。
1. サステナビリティの意識を行動に落とし込むこと
50年のカーボンニュートラル社会の実現に向けて、あらゆる事業や行動をサステナビリティの観点から見直し、社会への貢献につなげてほしい。
2. 新常態(ニューノーマル)にふさわしい働き方改革
DXの進展や環境を重視する社会の中で、オフィスワーカーのみならず、生産や研究開発などの現場の視点で、新しい価値を生み出す職場づくりに取り組んでほしい。
3. 安全文化の一層の強化
「安全をすべてに優先させる」基本方針の下、これまで気づかなかったリスクが潜んでいないかという意識を常に持ち、製造現場はもとより、研究・営業・事業支援の全ての部門が一丸となって安全な職場を作り上げていくという決意を持って新年をスタートさせよう。
化学は進化していく産業。今、社会が直面しているカーボンニュートラルや生物多様性など環境保全の問題に対しても、われわれ化学産業が解決に貢献し、時代の要請に応えていくことができると確信している。総合化学企業の総力を結集して、グローバルな課題に挑み、経済価値と社会価値の一体的な創出に取り組んでいこう。
以上
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