「サステナブル マテリアル展」出展のお知らせ
2022年11月29日
住友化学グループは、サステナブルな製品に特化した商談会「サステナブル マテリアル展」に出展いたします。今回は、当社グループが目指す2050年カーボンニュートラルに貢献する独自の製品・技術を数多く展示するほか、日常生活での使用を具体的にイメージできるよう、実演による”体感・体験”型コーナーも設けています。また、繊維自体に温度調整機能を持たせた当社独自の素材を用いて、季節を問わず快適な着心地を目指した衣料品を試作し、初めて公開します。サステナブルな社会の実現に貢献する当社製品・技術を、ぜひ会場でご覧ください。
1.展示会概要
高機能素材Week東京展 第2回サステナブル マテリアル展(SUSMA展)
会 期: 2022年12月7日(水)~9日(金) 10:00~18:00(最終日のみ17:00終了)
場 所: 幕張メッセ 2ホール(当社ブース番号21-52)
ウェブサイト:https://www.material-expo.jp/tokyo/ja-jp/visit/susma.html
※展示会への入場には、下記URLからの事前登録が必要です。
https://entry.reedexpo.co.jp/expo/FPD/?lg=jp&tp=inv&ec=FTJ&em=web-exhibitors
2.出展内容
【快適な温度に保つ「ポロシャツ」の試作品を初公開】
①樹脂製蓄熱材「コンフォーマ®・ヒートレージ®」
一定の温度(25~35度前後)に自動調整する樹脂製の蓄熱材「コンフォーマ®」を繊維化して紡ぎあげ、布地として織り上げることに成功しました。樹脂そのものに蓄熱性能があり、暑い時は吸熱し、寒い時は放熱することで快適な温度をより長時間保持できます。衣料品や寝具などへの応用が期待される製品です。同じコンセプトの「ヒートレージ®」は、20~50度の範囲で特定の温度に調整することが可能で、既に住宅の屋根の断熱材などに使用されています。
【実演による体感コーナー】
②除菌や食品の鮮度維持など用途が多様な「ダイヤモンド電極・センサ」
ホウ素を添加したダイヤモンドを電極として使用することで、オゾン水を生成し、手指・食品の殺菌に利用できるほか、廃水処理や、工場や火力発電所のCO2回収が可能な、水に溶けたCO2を有用な物質に変換する活用例をご紹介します。また、多数の物質を検知しやすい特性を生かして、水溶液中の物質濃度を測定するセンサとしても利用可能で、会場ではセンサを用いた実演を行います。
-
ダイヤモンド電極とチップサンプル
-
ダイヤモンドセンサ
③鉛フリーで環境にやさしい「KNN圧電薄膜ウエハ」
実用レベルの性能を有する業界唯一の鉛フリーを実現した、KNN((K,Na)NbO3)圧電薄膜ウエハを提供しています。スマートフォンのカメラレンズのオートフォーカスやVR/ARヘッドセットなど、幅広い用途で使用可能です。展示会では、この薄膜を使用したMEMS(Micro Electro Mechanical System)ミラーデバイスとレーザによる図形描画デモンストレーションを行います。
【カーボンネガティブ技術への挑戦】
④炭素を土壌に貯め込む微生物「菌根菌」を用いた農業資材「MycoApply®」
光合成で発生した炭素を土壌に固定化する菌根菌の働きにより、植物の成長と土壌の環境向上を両立させることができます。空気中の二酸化炭素を土の中に固定化する技術も研究中で、カーボンネガティブへの貢献にも挑戦しています。
【最新のリサイクル技術・製品が一堂に集結】
⑤“ごみ”資源由来エタノールや廃プラスチックを原料とした環境配慮型ポリオレフィン
積水化学工業株式会社が製造する“ごみ”由来エタノールやバイオエタノールなど、環境に配慮したエタノール原料からエチレンを生産し、従来と同品質のポリオレフィンを試験製造する取り組みを始めました。環境配慮型ポリオレフィンは、自動車や電子機器、包装材料など日常生活に不可欠な素材としての活用が想定されています。
-
環境に配慮したエタノール原料から生産されたポリオレフィン製のノベルティバッグ
⑥水平リサイクルを可能にするポリエチレン系モノマテリアル包材
容器包装の原料を統一することで、使用済みのプラスチック製品を同様の用途へと再資源化する水平リサイクルの実現に貢献します。包材として必要な剛性は高剛性ポリエチレン「スミクル®」、ポリエチレンに不足しているガスバリア性能はガスバリアコート剤「STRADER®」を使用します。ポリエチレン系モノマテリアル包材、それを構成する「スミクル®」および「STRADER®」の特徴について紹介します。
-
ガスバリアコート「STRADER®」
-
「スミクル®」使用パッケージ
⑦廃プラスチックを原料とした再生ポリプロピレン
廃車部品由来および市場から回収した廃プラスチックを原料として、ポリプロピレンに再生する技術に取り組んでいます。リサイクル品でありながら、性能低下を抑えた再生材料として活用できる独自技術をご覧ください。
⑧自然由来の素材で軽量化に貢献する「木材繊維強化再生ポリプロピレン」
再生ポリプロピレンを木材繊維で強化した環境に優しい高性能材料で、この技術の特徴について紹介します。(住友林業株式会社と連携しての取り組みとなります)
⑨炭素循環を推進する「アクリル樹脂のリサイクル」
アクリル樹脂の2種類のリサイクル技術(ケミカルリサイクル/マテリアルリサイクル)を活用した製品を紹介します。
【より安心した生活環境の提供】
⑩スミペックス®抗菌・抗ウイルスアクリル板
樹脂自体に抗菌・抗ウイルス性能を付与し、アクリル本来の透明性と加工性を両立した製品を紹介します。
【CO2排出量の見える化】
⑪製品カーボンフットプリント(CFP)算定システム「CFP-TOMO®」
当社は、製品ライフサイクルの各過程で排出された温室効果ガス(GHG)の排出量をCO2排出量に換算して表すCFPを簡易かつ効率的に算定できるシステムCFP-TOMO®を自社開発し、広く無償で提供しています。
CFP-TOMO紹介サイト:
https://www.sumitomo-chem.co.jp/sustainability/information/cfp_tomo/
【当社独自の認定制度】
⑫持続可能な社会の実現に向けた認定制度「Sumika Sustainable Solutions(SSS)」
気候変動対応、環境負荷低減、資源有効利用などの分野で貢献する当社グループの製品・技術をSSSとして自社で認定する取り組みを推進しています。当社は、SSS認定製品・技術の開発・普及を通じて持続可能な社会をつくるための取り組みを進めています。
【当社開発品の紹介サイト】
⑬「新技術情報サイト」
当社で開発中の新技術や今後新たに上市する製品の情報をいち早くお知らせするウェブサイトを2022年11月に公開しました。お客さまと当社をつなぐ新たなコミュニケーションの場として展開していきますので、ご期待ください。
新技術情報サイト:
https://www.sumitomo-chem.co.jp/rd/technical_information/
お問い合わせ
技術・研究企画部 TEL: 03-5201-0223
以上