岩田 圭一 社長 年頭あいさつ要旨
2023年01月04日
2022年4月にスタートした中期経営計画では、グリーントランスフォーメーション(GX)の観点からの事業ポートフォリオ改革を最重視している。1年目を振り返ると、事業の「稼ぐ力」の強化、将来を見据えた成長投資、事業の新陳代謝を確実に前進させることができた。
一方で、世界経済は、欧米を中心とした金融引き締め、ウクライナ紛争の長期化、ゼロコロナ政策後の中国経済の不透明さなどを背景として景気後退のリスクが高まっている。このように、変化が速く、かつ不確実性の高い事業環境が続くことが予想される本年は、各部門の成長戦略の着実な実行によって収益性を高める「攻め」と同時に、財務規律を維持する「守り」が求められる。中期経営計画の最終年度24年に照準を当て、足元の課題を着実に解決していくことで、さらなる高みを目指していこう。
皆さんにはこの1年、次の2点を意識して業務にあたってほしい。
1. 競争力の根源である「現場力」にさらに磨きをかけること
安全安定操業・品質の維持、コンプライアンス推進はいかなるときも事業運営の根幹である。同時に、事業環境の変化に合わせて、一人一人が知識・技能をアップデートし、さらにそれを組織の力として結集することが大切だ。デジタルツールの積極活用とリアルな現場でしか得られない人間の感性による情報収集・コミュニケーションの両立に取り組んでほしい。
2. 常に「挑戦する姿勢」をもって思考・行動すること
社長就任当初から、「不作為のロスの回避」「起業家精神に富んだ挑戦する文化の醸成」を重視したい、と言い続けてきた。厳しい事業環境が見込まれるからこそ、前例踏襲や受け身ではなく、新しいことにトライする姿勢、積極性の大切さを強調したい。
中期経営計画のスローガン「Change and Innovation ~with the Power of Chemistry~」には、当社グループが持つ多様な事業、技術、人材の強みを生かし、「化学の力」によって社会課題の解決に貢献するとともに、さらなる事業成長につなげる、という強い決意を込めた。
当社グループが社会イノベーションを先導するという気概を持って、難しい課題に対して果敢に挑戦していこう。
以上
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