住友化学と新居浜市、MICAN（みかん）プロジェクトを始動
～アクリル製飛沫防止板の地域内資源循環へ向けて～

2023年07月06日

住友化学株式会社
愛媛県新居浜市

住友化学株式会社（以下、住友化学）と愛媛県新居浜市（以下、新居浜市）は、アクリル製飛沫防止板の地域内資源循環プロジェクト、「MICAN」（（M）みんなで（I）いっしょに（C）サーキュラー（A）アクション（N）にいはま）を本日から開始します。

アクリル製飛沫防止板は、高い透明性を有し加工性にも優れることから、新型コロナウイルス感染症対策として、飲食店をはじめ幅広い用途で使用されてきました。しかしながら、2023年5月8日に新型コロナウイルス感染症が「5類感染症」へ移行されたことを受け、使用済みの飛沫防止板の処理や保管場所の確保などが事業者や自治体の新たな課題になっています。このような状況を受け、愛媛工場（愛媛県新居浜市）にアクリル樹脂のケミカルリサイクル実証^※設備を有している住友化学と新居浜市は、域内の皆さまとともに資源を有効活用するため、アクリル製飛沫防止板の地域内資源循環プロジェクトを始動することといたしました。

住友化学と新居浜市は、本プロジェクトを通じて、事業者・市民・自治体等が一体となって循環型社会の実現を目指す取り組み「サーキュラーアクション」を推進してまいります。

MICAN～みんなでいっしょにサーキュラーアクションにいはま～プロジェクト詳細
●実施期間：2023年7月6日～2024年3月末（予定）
●飛沫防止板回収期間：2023年8月1日～15日、12月1日～15日、2024年3月1日～15日
（詳細は新居浜市ホームページhttps://www.city.niihama.lg.jp/soshiki/haiki/mican-pj.htmlを参照）
●概要図：

●主な役割：
（新居浜市）
飲食店などの市内事業者へ不要となった飛沫防止板の提供を呼びかけ、一般社団法人えひめ産業資源循環協会からの協力も得て回収します。
飛沫防止板は、アクリル製だけでなく、ポリカーボネートなどの異素材も多く存在するため、樹脂判別ハンディセンサー（提供：リコージャパン株式会社）も用いて、市内事業者からアクリル製のみを回収し、住友化学へ提供します。
（住友化学）
回収・選別されたアクリル製飛沫防止板を、新居浜市から資源として有償で引き取り、愛媛工場にあるケミカルリサイクル実証設備を用いてアクリル樹脂原料であるMMA（メチルメタクリレート）モノマーに再生します。得られたモノマーを原料とした樹脂の一部でキーホルダーなどを作り、新居浜市とも連携して市内小学校などに贈呈し資源循環の意識向上に貢献します。 

※   環境省 二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金 脱炭素社会を支えるプラスチック等資源循環システム構築実証事業

住友化学について

1913年に現在の愛媛県新居浜市で住友肥料製造所として創業しました。現在は、総合化学メーカーとして、エッセンシャルケミカルズ、エネルギー・機能材料、情報電子化学、健康・農業関連事業、医薬品の5部門にわたり、幅広い産業や人々の暮らしを支える製品をグローバルに供給しています。2022年度の売上高は約2.9兆円、従業員数は約3万3500人です。
https://www.sumitomo-chem.co.jp
（ご参考）
2022年12月23日付ニュースリリース「アクリル樹脂の再資源化に向けてケミカルリサイクル実証設備が完成」

新居浜市について

四国のほぼ中央に位置し、北は瀬戸内海、南は四国山地が連なる、海と山に囲まれた自然豊かなまちです。元禄4年（1691年）の別子銅山開坑がまちの近代化を推し進め、先人のたゆみない努力によって住友関連企業群を中心とした四国屈指の工業都市へと発展しました。
人口は約11万5000人（2023年3月末）です。

https://www.city.niihama.lg.jp/
（ご参考）
ＳＤＧｓ（持続可能な開発目標）の達成に向け優れた取組を行う自治体として、2022年5月20日、新居浜市は国（内閣府）から「ＳＤＧｓ未来都市」に選定されました。

以上

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