千葉地区新研究棟「Innovation Center MEGURU」の稼働を開始
~環境負荷低減技術の開発拠点を集約、新たな価値創造を加速~
2024年06月27日
住友化学は、千葉地区(千葉県袖ケ浦市)で建設を進めていた新研究棟「Innovation Center MEGURU」(以下、MEGURU)の竣工式を6月26日に執り行い、同日稼働を開始しました。当該研究棟は、当社の環境負荷低減技術に関わる研究組織を千葉地区において集約・強化するためのものであり、今後、技術や素材の開発をさらに加速し、新たな価値創造につなげてまいります。
2050年のカーボンニュートラル実現を目指す動きが世界的に加速する中、住友化学は、石油化学関連事業について、環境負荷低減技術による価値創造に大きく舵(かじ)を切ることとしています。今回の一連の取り組みは、その中核となる千葉地区での研究開発体制を変革することを目的としたものです。
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新研究棟外観
住友化学の千葉地区は、従来から主に石油化学関連事業の製造・研究拠点として、高分子設計、触媒、プロセス、コンパウンド、加工などの技術に加え、事業化に必要となる実証のためのスケールアップ設備を有してきました。MEGURUでは、今後これらの技術を基盤とし、ケミカルリサイクルやマテリアルリサイクルなどの革新的な技術を生み出し、日本はもとより世界レベルでの社会実装を目指します。
同時に、これまで筑波地区や大阪地区に配置していた、スーパーエンジニアリングプラスチックや機能化学品などの研究に関わる人材や設備を、高分子材料開発の主力拠点でもある千葉地区内のMEGURUに移管、集約します。これにより、社内外の連携を一層強化できる体制を整備し、次世代のモビリティ材料や高速移動通信システム向け材料など、新素材の早期創出につなげていきます。
「MEGURU」という名称には、住友化学の創業精神である、事業を通じて社会課題を解決する姿勢への「原点回帰」と、次世代の「循環型社会」に資する技術革新を進めるという思いが込められています。また、こうした考えに基づいて、本施設では研究者間の交流を促進する空間設計を導入するとともに、建築物省エネルギー表示制度(BELS)の最高ランクを獲得し、「ZEB Ready※」の認証も取得するなど、環境に配慮した設計が施されています。
住友化学は、これまで培ってきた環境負荷低減技術に関する経営資源などを最大限活用しながら、新たな価値創造を実現し、ソリューション提供型ビジネスに重点を置く事業ポートフォリオへの変革を加速してまいります。
※ 再生可能エネルギーを除き、基準一次エネルギー消費量から50%以上の削減に適合した建築物
新研究棟の概要
所在地 | 千葉県袖ケ浦市北袖2番1号 |
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規模 | 地上7階建 |
延べ床面積 | 約19,000m2 |
稼働開始 | 2024年6月26日 |
省エネルギー化など環境に配慮した設計例 |
・太陽光発電による再生可能エネルギーの利用 |
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竣工記念祝賀会でのテープカットの様子 左から:森川智ヤマト科学(株)代表取締役社長、松井正樹専務執行役員、福元裕也千葉県商工労働部次長、粕谷智浩袖ケ浦市長、上田博代表取締役副社長執行役員、武内正治専務執行役員、林正剛プラナス(株)代表取締役社長、矢野基(株)大林組専務執行役員
ご参考
以上
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