住友化学は、顧客のニーズに合わせてカスタマイズされた高純度のgRNAを提供します。実際の供給例をご覧ください。
住友化学では、鎖長95~131 merのgRNA製造に対応する標準製造法(SMM)を確立しています。 SMMを適用したgRNA製造では、ラボでの試製造を一度実施するだけで、GMP製造への直接スケールアップが可能となります。 これにより、お客様は開発スケジュールの短縮とコスト削減の二重の利点を享受できます。 本事例では、新たに稼働した大分工場のgRNA製造プラントにて初のGMP製造を行い、純度85%以上の高品質なgRNAの製造に成功したことをお知らせいたします。
当社は、GMP製造された長鎖gRNAを迅速にお客様へ供給することができます。お客様のご要望や開発スケジュールについて、当社へお気軽にお問い合わせください。
住友化学は、業界をリードする高純度のgRNA製造技術を有しています。CRISPR-Cas9システムで一般的に用いられる鎖長約100 merのgRNAに加え、最近のゲノム編集技術の進歩により、より長鎖で化学修飾が施されたgRNAの需要が高まっています。 当社では、独自のgRNA製造及び分析技術により、GMP下で鎖長130 merのgRNAを製造し、純度80%以上の製品をお客様に提供しました。
当社は、鎖長130 merといった長鎖gRNAのGMP製造で、このような高純度を達成した世界初のサプライヤーであると自負しています。遺伝子治療用gRNAの品質において、純度は重要な要素です。当社は、独自開発した製造・分析技術により、ゲノム編集治療の普及と技術応用に貢献し、より長鎖のgRNAをより高純度で製造する技術力の向上に努めてまいります。
住友化学は、遺伝子編集医薬品の研究開発を支援するため、高純度の長鎖gRNAを提供しています。 特に、高純度の長鎖gRNAサンプルが必要な際には、ぜひ当社へご相談ください。 当社は、将来のGMP製造に向けたお客様の開発計画に対し、きめ細やかな対応でお客様のニーズに応えてまいります。
お客様より、高純度の鎖長155 mer gRNAサンプルの合成依頼がありました。既に他社では対応が難しいとお断りされていた状況でしたが、当社であれば、他社での実現が難しい複雑な修飾を持つ長鎖配列についても、高純度のラボサンプルを供給することができます。
当社のラボサンプルは、通常、お客様の配列開示から約2ヶ月で納品可能です。秘密保持契約の締結後に、配列情報をいただけましたら、数量、価格、タイムラインについてお知らせいたします。
当社が合成したgRNAラボサンプルの品質は、お客様にご評価いただくことでその違いを実感していただけると自負しております。当社のgRNAは、各国規制当局の要求に応えることができる卓越した品質を誇ります。当社は、お客様の開発スケジュールに沿って、ラボサンプルからGMP製造への移行を円滑にサポートいたします。
詳細やご注文については、当社へお気軽にお問い合わせください。
住友化学は、世界トップクラスの純度を誇る長鎖gRNAの製造・供給において、さらなる技術革新を遂げ、鎖長200 mer gRNAの高純度合成に世界で初めて成功しました。 この成果は、急速に発展を遂げるゲノム編集技術への貢献に向けた当社の継続的な取り組みを象徴しています。 一般に、gRNAの合成ではサイクル収率が0.1%異なるだけで、総収量に大きな影響を与えます。 鎖長が200 merに及ぶと、その影響はさらに顕著になります。
本合成の結果は、当社で開発したPMMアミダイト及び固相担体の性能が優れていることを示しています。 当社は、鎖長200 mer gRNAを効率的に合成するために、長鎖gRNAの固相担体として従来用いられているCPG担体の欠点を改良した新たなZEO担体を開発し、200 mer gRNAの高純度合成を実現しました。
また、本合成の成功を確認するためには、鎖長200 merのgRNAを適切に分析できる分析法が必要となります。 従来の当社HPLC分析法では、5’末端を切断した不純物と200 mer gRNAとの混合物の分析において、199 merと200 merとのピークを明確に分離できないことが確認されました。
この問題を解決するため、当社HPLC分析法を200 mer gRNA分析用に最適化検討し、200 merからN-1不純物ピークを先端分離することに成功しました。続いて、本合成の成功を証明するために、5’末端が1 merずつ異なる196 merから200 merまでの各gRNAを合成し、それらの混合物を分析することにより、本分析法の適合性を確認しました。以下のクロマトグラムから、本分析法は、196 merから200 merの範囲内で1 mer の違いをそれぞれピーク先端分離できることを示しています。
将来、次世代の基盤技術として、現在一般的に用いられているgRNAよりもさらに長鎖のgRNAが必要とされる可能性があります。今後、当社は、本実験結果をGMP製造用の実機設備でも良好に再現できるよう、検証を重ねる予定です。当社は、先端技術の開発を通じてゲノム編集治療の可能性のさらなる向上に貢献していきます。