AIに代表される技術革新の加速に伴い、変革期を迎えている社会において、新たな価値創出に貢献するため、偏光フィルムなどのディスプレイ向け材料、フォトレジストなどの半導体用材料、次世代モビリティや電子部品に求められるエンジニアリングプラスチックなどの機能材料や電池部材、省エネルギー社会に寄与する高純度アルミナや化合物半導体などの先端無機製品を製造・販売しています。
主な製品
偏光フィルム
-
偏光フィルム「スミカラン®」
偏光フィルムは、液晶や有機ELなどのフラットパネルディスプレイに不可欠な部材です。高輝度、高コントラスト、高視野角などディスプレイの性能向上に寄与しています。
タッチセンサーパネル
-
タッチセンサーパネル
モバイル製品の多くで採用されているタッチセンサーディスプレイ。その中の主要部材である、指で触れたことを電気信号として検知するタッチセンサーパネルは、位置の正確性や、感度の高さが要求される高度なセンサーデバイスです。
カラーレジスト
-
カラーレジスト「ダイブライト®」
液晶や有機ELなどのフラットパネルディスプレイの色特性は、カラーフィルターに左右されます。独自の染料技術を生かしたカラーレジストは、カラーフィルターの高輝度、高色再現性を実現します。
フォトレジスト
-
フォトレジスト「スミレジスト®」
半導体やプリント基板に高密度・高集積の回路パターンを作る工程で使われる感光性樹脂です。昨今の半導体製造後工程の複雑化にも対応します。
アルミニウムスパッタリングターゲット
-
アルミニウムスパッタリングターゲット
住友化学は世界で唯一、原料から製品までを一貫して加工するアルミニウムスパッタリングターゲットのメーカーであり、長年のアルミニウム精製で蓄積した超高純度化技術と独自の結晶制御技術との複合により、高品位アルミニウムターゲットを提供しています。
厳しい品質管理を経て生産されたアルミニウムターゲットは、高い品質・信頼性と優れたコストパフォーマンスで半導体用、ディスプレイ用などに高い評価を受けています。
化合物半導体材料
-
化合物半導体材料
シリコン半導体に比べ、高速、高耐圧特性に優れるその特性から、IoT時代を支える通信端末のアンテナスイッチや、レーザーダイオード等に用いられる化合物半導体。GaAs(ガリウムヒ素)、GaN(窒化ガリウム)をはじめとする化合物半導体材料を提供しています。
高純度アルミナ(HPA)
-
高純度アルミナ
99.99%以上の純度の高純度アルミナを供給しています。高純度アルミナは、リチウムイオン二次電池部材、半導体製造装置のセラミックス製部材などに使用されています。
高純度アルミニウム
-
超高純度アルミニウム粒材・圧延材
超高純度アルミニウムは、最高99.9999%の純度を有し、アルミニウム電解コンデンサー用箔やフラットパネルディスプレイ、半導体の配線材料、極低温領域の熱伝達材など、高機能分野で使用されています。
スーパーエンジニアリングプラスチックス
-
スーパーエンジニアリングプラスチックス
耐熱性、強度、耐薬品性に加え、加工性にも優れる高性能樹脂です。軽量化・微細化の要求に応える材料として、電気・電子用途から、産業・自動車向けへの用途拡大が進む液晶ポリマー(LCP)や、電気・電子用途のほか航空機用炭素繊維複合材料、高機能分離膜材料、耐熱コーティングにも使用されるポリエーテルサルホン(PES)があります。
レゾルシン
-
レゾルシン
タイヤや木材用の接着剤、難燃剤や紫外線吸収剤の原料として使用されています。
リチウムイオン二次電池用部材
-
セパレータ「ペルヴィオ®」
リチウムイオン二次電池は、シート状の正極と負極、その間にショートを起こさないよう電気絶縁性を備えたセパレータを挟み込んだ構造となっています。住友化学はセパレータについて事業展開を進めています。
-
大阪工場全景
合成染料の国産化を目的として1916年に設立され、国内最大の染料工業会社に発展した日本染料製造(株)が、大阪工場の前身です。1944年、当社との合併により、住友化学大阪工場となりました。以来、時代の要請に応じて有用な技術や新しい製品を生み続け、当社のファインケミカル製品の中核工場として発展。現在は、敷地内に併設されている研究所とも連携しながら、これまで培った技術を生かしてフォトレジスト、農薬、高分子添加剤等を製造し、多様なニーズにきめ細かく対応しています。
-
大江工場全景
2009年4月、光学機能性フィルムやリチウムイオン二次電池用セパレータ等の製造を行っていた愛媛工場の大江地区を加工組立分野の工場として位置づけ、大江工場が発足しました。大江工場は、隣接するICT&モビリティソリューション研究所、ICT&モビリティソリューション品質保証室、光学製品事業部とともに、加工組立型事業に最適な製造・技術開発マネジメントの構築や、技術・人材の蓄積を図り、既存事業の競争力強化と新規事業への対応を通じ、住友化学および住友化学グループの加工組立型事業の発展と成長を支えています。
-
茨城工場全景
1971年、GaAs(ガリウムひ素)結晶成長の研究開始を原点に、1987年にこの地に工場を設立、計50年以上にわたり結晶成長技術・加工技術・評価技術を培ってきました。2022年10月、吸収合併により住友化学の茨城工場となり、化合物半導体材料事業の拡大やグローバルな生産・開発等の取り組みを支えています。社会課題の解決に向けて有力、最良な化合物半導体材料を提供することで、持続可能な社会の実現に貢献します。