ポリエチレン、ポリプロピレン、メタクリル樹脂などの合成樹脂や、各種工業薬品、無機材料など、様々な産業の礎となる化学製品を提供しています。資源循環を実現するリサイクルプラスチックをはじめ、環境負荷の低減に貢献する製品の開発・供給と、技術ライセンスによるソリューション提供にも積極的に取り組んでいます。
主な製品
プロピレンオキサイド
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プロピレンオキサイドを原料として作られたクッション材を使用する自動車シート
ポリウレタンやプロピレングリコールの原料に使われます。ポリウレタンは断熱材やクッション材に、プロピレングリコールは医薬品や化粧品に使用されています。
ポリプロピレン
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ポリプロピレンで作られた自動車のインストルメントパネル
軽量で加工性、耐久性、耐熱性、耐薬品性など多くの優れた特性をもつ合成樹脂です。自動車のバンパーやインストルメントパネル、食品用トレイ、家電、医療器具などに、幅広く使われています。
ポリエチレン
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ポリエチレンを用いて作られたさまざまな製品
柔軟性があり、耐水性・耐薬品性が高く、加工性に優れた合成樹脂です。ラップフィルムや食品用チューブなどの包装材や電線被覆、農業用ハウスに使われるフィルムなどに、幅広く使用されています。
メタクリル樹脂
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メタクリル樹脂を用いて作られた水族館の大型水槽
合成樹脂の中でも抜群の透明性と耐候性、美しい光沢を持っています。自動車のテールランプや看板、水族館の水槽、液晶ディスプレイの光学部品などに、幅広く使用されています。
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愛媛工場全景
愛媛工場
主な製品
硫酸/硝酸/アニリン/アクリロニトリル/苛性ソーダ/メタクリル樹脂/アルミナ/高純度アルミナ/電子工業用高純度薬品/スーパーエンジニアリングプラスチックス/農薬/医・農薬中間体/メチオニン
1913年、住友が経営する銅の製錬所で問題となっていた煙害を解決するため、亜硫酸ガスから過燐酸石灰を製造することを目的に設立されたのが愛媛工場です。住友化学の事業発祥の地で、愛媛工場は当社の歴史とともにその変貌を遂げてきました。日本の近代工業の発展を背景に工業薬品の製造を開始、1958年にはいち早く石油化学分野に進出しました。事業再編の一環で、エチレンおよび一部の誘導品プラントは1983年に休止しましたが、豊富な基幹原料をベースに、カプロラクタム、メタクリル樹脂などのバルク製品から、飼料添加物であるメチオニンなどのファイン製品、光学機能性フィルムなどのエレクトロニクス製品まで、積極的に製品の多角化を進めてきました。2009年には、光学機能性フィルムなどの製造ラインを有する大江地区が、大江工場として発足。新たな事業展開に柔軟に対応するとともに、当社の多様な事業を支えています。
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千葉工場全景
千葉工場
主な製品
アセトアルデヒド/プロピレンオキサイド/イソブチレン/ノルマルブチレン/低密度ポリエチレン/ポリプロピレン/エチレン酢ビ共重合樹脂/熱可塑性エラストマー/スチレン・ブタジエンゴム/レゾルシン/スーパーエンジニアリングプラスチックス
1967年、愛媛工場に続き当社の第2の石油化学コンビナートとして、京葉工業地帯で操業をスタートしました。1983年、石油化学事業の再編・合理化計画により、石油化学製品の生産を千葉工場に集約。既存製品の能力を増強するとともに、愛媛工場の一部誘導品の製造を引き継ぎ一層の競争力強化を図りました。現在は合成樹脂、合成ゴム、有機薬品などの電子材料分野の製品も展開しています。高付加価値製品の強化・拡充に努めるとともに、製造技術の新規開発、ブラッシュアップを推進し、シンガポールやサウジアラビアにおける大型海外プロジェクトを支援。グローバルなエッセンシャル&グリーンマテリアルズ部門の事業展開の中核となるマザー工場としての役割を担っています。