ライフサイエンス事業の研究開発体制を一層強化するために、住友化学の研究機能の一部と、大日本住友製薬株式会社(現 住友ファーマ株式会社)と共同で運営管理してきたゲノム科学研究所の統合により2018年1月に設立されました。これまでに培った医農薬や化学品の創製、微生物工学、安全性評価に関する先端技術を幅広く研究活動へと展開し、ライフサイエンス事業の研究開発の促進、新規事業の創出を目指しています。
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質量分析によるプロテオミクス
主な研究内容
オミックス研究
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オミックスデータのバイオインフォマティックス解析
DNA、RNA、タンパク質、代謝物など、生物の体の中にある分子を網羅的に解析して、生命現象を理解しようとする研究です。膨大なデータから有益な情報を見つけ出すバイオインフォマティクス技術を駆使して、病気の発症メカニズムや診断方法、医農薬の作用機序解明研究などを行っています。また、これまで蓄積してきた膨大な安全性データも活用し、安全性予測や診断、毒性発現メカニズムの解明研究を行っています。
化合物スクリーニング
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ロボットを用いた高効率な有用物質探索
さまざまな生体内反応を試験管内に再現する技術とロボティクス技術※を組み合わせ、多数の候補物質の中から有用な物質を高速に探索します。
- ロボティクス技術:各種センサー、測定装置、駆動系、制御システムの融合により、自動実験を実現する技術。
蛋白科学
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抗体分子の立体構造
蛋白性機能因子の構造・物性・機能に関する研究を深化させ、生体メカニズムの解明や新規事業創出につなげる取り組みを行っています。
微生物工学
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高付加価値な産業微生物の集積培養
酵素に代表される微生物の持つ多様な機能を活用し、有用物質生産や排水の高度処理などの産業利用技術開発を行っています。