スミカスーパー・エンジニアリングプラスチックについてのお問い合わせなどでよくあるものをQ&Aのかたちにまとめました。
ここに掲載していない事項についても、どしどしご質問をお寄せください。
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スミカスーパー LCP
Q: |
グレードの使い分けは? |
A: |
先ず、必要な耐熱によって使用するシリーズを選択、次いで成形品形状、用途によって充填材の種類を選択します。ここで大切なのは、必要以上の耐熱グレードを使用しないことです。高耐熱グレード程、成形管理の面で手間がかかる等、問題を生じることがあります。 |
Q: |
金型設計時の成形収縮率の見積もり方は? |
A: |
一般的には流れ方向(MD)と流れに垂直の方向(TD)の収縮率の平均値から、MDの収縮はやや小さめ、TDの収縮はやや大きめに見積もってください。 |
Q: |
スミカスーパー LCPの融点は?成形温度は何℃にすればいい? |
A: |
スミカスーパー LCPには融点は存在しません。液晶転移温度と呼ばれる温度以上で成形しないと十分な強度を得ることができません。また、温度が高すぎるとガスが発生する等、問題が出ることがあります。成形温度を設定される際は、推奨温度範囲の下限ではなく、中心値に設定し成形いただくことを推奨します。 |
Q: |
ウエルド強度の強いグレードはありますか? |
A: |
スミカスーパー LCPのウエルド強度を強くすることは困難です。液晶性樹脂(LCP)は特性上、高いウエルド強度が発現しにくい傾向があります。 スミカスーパー LCPを使いこなすには、製品設計、グレードの選定、成形条件等の組み合わせによって、ウエルド部を応力のかからない部分に移動させることが重要です。詳細は弊社事業部にお問合せ下さい。 |
Q: |
スミカスーパー LCPは自由に国外に輸出できる? |
A: |
グレードによっては、外国為替法による規制を受けますので、必ずお問合せ下さい。 |
スミカエクセル PES
Q: |
グレードの使い分けは? |
A: |
射出成形用のペレットと、塗料などに使用するパウダーグレードがあります。射出成形では、透明性が必要な用途には非強化系を選択します。用途や成形性に応じて具体的なグレードを推奨いたしますのでお問合せください。 |
Q: |
RVとは? |
A: |
還元粘度のことで、スミカエクセル PESの分子量の目安です。数値が大きくなる程、分子量が高くなります。 |
Q: |
スミカエクセル PESは透明ですか? |
A: |
非強化系は透明ですが、やや琥珀色を帯びています。フィラー強化系は不透明です。 |
Q: |
スミカエクセル PESは自由に国外に輸出できる? |
A: |
一部の特殊グレードは、外国為替法による規制を受けますので、必ずお問合せ下さい。 |
Q: |
スミカエクセル PESを成形する上で注意する点は? |
A: |
スミカエクセル PESには吸湿性があるので成形前の十分な乾燥が必要です。また、Tg(ガラス転移点)が220℃以上と高いため、金型温度の設定が重要となります。特に大型成形品では160℃以上を推奨いたします。 |
Q: |
スミカエクセル PESの性能に魅力があるのですが、金型腐食や成形品からの腐食性ガスの発生が心配です。 |
A: |
適切な成形条件で成形すれば、金型腐食の可能性は極めて低いと考えられます。また、成形品からの腐食性ガスを含めたガスの発生量は熱可塑性樹脂の中で最少レベルです。 |