住友化学は、環境・気候変動問題が当社グループにもたらす主な事業機会として、GHG排出削減などの気候変動や環境に関する課題の解決に資する製品・技術の需要の増加があると認識しています。こうした機会の獲得に向け、気候変動の緩和と適応、資源循環への貢献、自然資本の持続可能な利用の分野で貢献する当社グループの製品・技術を環境貢献製品等認定委員会※(通称:Sumika Sustainable Solutions認定委員会)にて“Sumika Sustainable Solutions(SSS:トリプルエス)”として自社で認定し、その開発や普及を促進しています。
また、SSS認定製品の売上収益を達成目標として位置づけ、進捗をモニタリングするとともに、SSSの認定取得をはじめとする社会価値創出への貢献を社員の功績表彰制度の評価項目の一つと設定しています。
当社グループは、今後もSSS認定製品・技術の開発・普及に注力し、持続可能な社会を構築するための課題の解決に貢献していきます。
- レスポンシブル・ケア委員会の下に環境貢献製品等認定委員会(Sumika Sustainable Solutions認定委員会)を設置
SSS認定の流れ
環境貢献製品等認定委員会体制図
9年目となる2023年度時点で認定製品・技術数は81、売上収益は約5,887億円となりました。今回新たに認定されたのは、廃プラスチックをケミカルリサイクルしたポリプロピレン樹脂COSMOPLENE® Circular PP、Li二次電池のセパレータに使用されるアルミナAES-11、AES-12、ハイエンド中小型OLED表示装置用の偏光板製造プロセスにおける接着貼合技術、天然物を有効成分としたシロアリ防除剤ガントナー®天然ピレトリンMC、木部用ガントナー®天然ピレトリンMCなどの住友化学および住友化学グループの製品・技術です。2030年度までにSSS認定製品の売上収益を1兆2,000億円とすることを目指しています。
SSS認定製品の売上収益
(億円)
2023年度 | |
住友化学グループ売上収益 | 24,469 |
SSS認定製品の売上収益 | 5,887 |
SSS認定要件カテゴリー/認定要件
認定要件カテゴリー | 認定要件 | SDGsとの対応 |
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気候変動の緩和と適応 | ①温室効果ガスの排出削減に資するもの | |
②新エネ(蓄エネルギーを含む)関連製品又は部材・材料 | ||
③バイオマス由来の原料を使用し、環境負荷低減の効果があること |
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④気候変動による影響への適応に資するもの | ||
資源循環への貢献 | ⑤資源循環(廃棄物の削減やリサイクル、省資源化など)に資するもの | |
自然資本の持続可能な利用 | ⑥食糧生産における環境負荷の低減に資するもの | |
⑦有害物質の削減などにより環境負荷低減に資するもの | ||
⑧水資源の効率的な利用に資するもの | ||
その他 | ⑨上記以外Sustainableな社会の構築に貢献するもの | (案件による) |
(注)認定要件とSDGsとの対応に関しては、複数のゴールを記載している場合でも、製品・技術の内容により、一部対応しない場合がある