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化学プロセスの工業化において最も大切なことは、いかにプロセスの安全性を確保するかということです。いくら経済性の高いプロセスを開発しても、その安全性に問題があり商業生産において万が一事故や災害が発生するようなことがあっては、お客様や社会に多大なご迷惑をお掛けすることになってしまいます。住友化学では、「安全をすべてに優先させる」を基本精神として、化学メーカーとして長年培ってまいりました化学品安全やプロセス安全に関する知見を最大限活用することにより、開発初期からプロセスの安全性およびその対策を適切に評価するシステムを構築しております。
医薬化学品開発におけるリスク評価手順
特に医薬化学品の分野においては、お客様のニーズにタイムリーにお答えするために迅速なプロセス開発が求められます。そこで住友化学では、医薬化学品の開発においてラボからパイロット、パイロットからプラントといったスケールアップの各ステージの前後で各ステージのレベルに応じたプロセス安全検討会を実施することにより、プロセス開発と安全評価をコンカレントに進めております。
プロセス安全検討会では、研究・パイロット・製造の各担当および責任者、また必要に応じて化学品安全や安全工学の社内専門家が出席して、さまざまな観点から
1・取り扱い物質の潜在危険性
2・プロセス安全対策のポイント
3・関係法令の遵守
について検討いたします。また、ここで課題が判明した場合にはすぐにお客様と情報を共有しその対策を提案させていただきます。