スミカスーパー LCPの超音波溶着

超音波による溶着

超音波溶着(Ultrasonic welding)は、超音波(20~40kHz)を利用して接合面を摩擦発熱により溶融して接合する方法です。スミカスーパーLCPの各グレードは超音波加振による溶着が可能です。接着面の強度は250℃で1時間の熱エージングを行なった後もほとんど変化ありません。

せん断強度の試験方法

試験条件は下記の通りです。

  • 試験片
    12.7×78×1.6mm 試験片2枚
    (一方の試験片は、右図に示す突起を有する)
  • 溶着方法
    右図のように試験片をセットした後、周波数19.5kHz、振幅34μm、荷重176.4Nの条件下で0.6~0.8秒加振
  • せん断強度の測定
    引張速度1.67×10-4m/sでせん断強度を測定する。

表5-2-1 超音波ウエルダーによる溶着性(単位:N)

  せん断強度(N)
溶着後 250℃,1hr
熱エージング
E5008L 650 570
E5008 510 400
E4008 460 460
E6008 740 740
E6006L 710 650

図5-2-1 超音波溶着の試験方法

図5-2-1 超音波溶着の試験方法
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